日本経済と為替相場

“日本経済はゆるやかに拡大を続けている”ある日ふとテレビをつけたときの経済ニュースで、このような発言をよく耳にしませんか?普通に考えれば、“日本の景気はいい”という解釈になります。事実、ここ数年の日本の景気は戦後最大の長さを続けている、といわれています。

ここで為替相場に目を向けてみましょう。為替はその国の景気がよければ変われ、景気が悪ければ売られる、というのが基本です。しかし、日本がどんなに“景気がいい”という見通しを出しても、円相場はあまり動かないのが実際です。これはなぜでしょうか?


結論をいってしまうと、円は為替市場の参加者からあまり注目されていないからです。かつては経済大国であった日本も、バブルの崩壊と共に減速の一途をたどりました。九十年代後半には、ITバブルにより回復してきた時期もありましたが、結局ITバブルまでもが崩壊、その後再び景気は減速しました。


今現在、景気はいいとされていますが、“ゆるやかに”という表現があることで、かつてほどの勢いはない、という風にもとらえることができます。これでは市場参加者の注目を集められないのも無理はありません。


ただし、全ての経済指標が無視されるわけではありません。市場参加者の注目を集める指標の一つに、GDP(国内総生産)があります。GDPはその国の成長率を表すので、これの良し悪しは為替相場にも直接影響を及ぼします。


GDP以外だと、日銀短観も為替相場に直接影響します。今現在の日本経済と為替相場の連動性は、この二つの指標にかかってくるといってもいいでしょう。