アメリカ経済指標と為替相場

日本の経済指標は、ごく一部のものでしか為替相場に影響を与えませんが、アメリカの場合は違います。一見すると、あまり為替相場と関係のなさそうな指標でも、大きな変動要因になることがあるのです。具体的に為替相場に影響するアメリカの経済指標をいくつか挙げてみます。


まずは、国の経済全体や収益に関する指標です。GDP、貿易収支、貿易外収支、財政収支など、いくつかありますが、為替相場はこの中でもGDPと貿易収支に大きく反応します。これらは直接国の景気を示す指標なので、為替相場の反応は当然といえるでしょう。


次に、ISM製造業景況指数です。ISM製造業景況指数は、製造業を中心とした経営者の景況感や、企業活動の活発さを示す指標です。月で一番最初に発表される指標ということもあり、非常に注目されます。


最後に、雇用統計です。雇用統計では、失業率、新規雇用者数、賃金上昇率など、雇用に関する様々な指標が発表されます。あまり関係のないように思われますが、為替相場はよく反応します。雇用統計そのものが、アメリカの現在の景気を示す、という風に為替市場は解釈しているのでしょう。


これ以外にも為替相場に影響を及ぼす指標は多々ありますが、大きく影響する経済指標はこんなところです。日本の場合と比べると、影響する指標の種類が多くなっていることがわかります。為替相場はアメリカ経済を中心に動いている、ということをあらためて実感できる瞬間です。