原油価格と為替相場

1970年代に“オイルショック”という事件が起こりました。中学生の教科書にも載っている事件なので、ほとんどの方がご存知だと思います。この事件では、石油の価格が急に上昇したため、安い価格で石油を仕入れていた先進国が大混乱に陥りました。もちろん、日本も被害を受けた国の一つです。さて、このとき円の為替レートはどうなったかというと、、、大幅に円が売られる結果になりました。


このように、原油価格と為替相場は密接な関係にあります。基本的な動きとしては、原油価格が上がると、産油国の為替は買われ、非産油国の為替は売られる、という流れです。特に日本は、先進国の中でも石油資源についてはゼロに近いので、最も打撃を受けてしまいます。


しかし、最近ではこの法則も成り立たなくなってきました。いつまでも石油に依存しているわけにもいかないので、石油資源の節約、省エネ化、省力化、石炭などの他資源の利用などに、先進国は積極的に取り組んでいます。特にここ数年は、石油に変わる新たな燃料の開発が注目されています。


サトウキビやトウモロコシを原料にしたバイオエタノールや、おがくずや木くずを原料にしたバイオオイルなどは、テレビでよく紹介されています。これらは、植物を利用した燃料なので、地球環境にもいいと評判です。原油価格の急な変動があっても、市場が石油に代わるエネルギーを使い始めてきたため、為替相場への影響は限定的になってきている、というのが現在の状況です。