円高と日本の株価

円が高くなると、海外から輸入する側にとっては有利になります。例えば、海外で1ドルの製品を輸入したとします。1ドル100円の為替レートの場合は、国内で100円になり、1ドル90円の為替レートの場合は、国内で90円になります。海外で同じ価格のものが、日本国内では安く買えるということになるのです。


円高の恩恵を受けるのは輸入企業です。原油、鉱石、食料品などを輸入している企業の株価は、円高になると上昇するのがセオリーです。一方で輸出企業にとって円高は不利に働きます。海外で稼いでも、円換算すると利益が下がってしまうため、業績を圧迫してしまいます。自動車、ハイテク関連の株価は、円高になると下がるのがセオリーです。


では、円高になると日本全体の株価はどうなるのでしょうか?結論をいうと、全体的にマイナス方向に向かいます。基本的に為替が買われるということは、その国の国際的経済力が強くなったことを意味するのですが、日本の場合は輸出大国と呼ばれているように、輸出が経済の基盤になっています。


大企業のみならず、中小企業でも、輸出で利益を拡大している企業が中心です。特に中小企業の場合は、資金力が少ないため、円高で利益を圧迫されると瀕死の状態になってしまう恐れがあります。


円高で輸入企業が恩恵を受けたとしても、輸出企業がマイナスになることの方がはるかに大きな痛手になるということです。“円高になると株価は下げ基調になる”、基本的にはこう考えていれば大丈夫です。