円相場の急騰が株式市場に及ぼした影響

サブプライムローン問題により円相場が急騰したことは、株式市場にも多大な影響を及ぼしました。

今の日本経済は、輸出企業の好調な業績によって支えられています。極度の円高になることは、輸出企業の業績を圧迫し、日本経済全体を減速の方向に向かわせます。日本経済が減速に向かうということになれば、それに伴い株式市場も下落するのがセオリーです。


そして、2007年夏場以降の日本の株式市場はこのセオリー通り、長期にわたって下落しています。円高により日本の景気が減速する、という政府の見通しも発表されました。日本国内の力だけでは景気も株価も維持できない、改めて今の日本経済の弱弱しさを実感した瞬間です。


2008年に入ってからは、さらにドル安円高の動きが加速し、一時1ドル=100円を割るなど、10年ぶりの円高水準になりました。株式市場もそれに伴い大きく下落しました。ちなみにこの時期、日経平均株価は1日で200~700円という非常に大きな値幅で乱高下していました。為替市場の動きに、株式市場が振り回されていたことがよくわかります。為替市場が大きく動けば、株式市場も大きく動く、両者に強い連動性が見られた時期です。


2008年4月地点では為替市場、株式市場共に随分と落ち着きを取り戻してきたように思われますが、まだまだ油断はできません。もう一段のドル安円高があれば、株式市場は再び大きな下落に転じるでしょう。ドル円相場と株式市場の動きからは、まだまだ目が離せません。