なぜサブプライムローン問題は長引いたのか?

サブプライムローン問題がニュースになったのは2007年の夏場です。その後、為替相場を乱高下に導いたこの問題は、2008年になっても一向に解決しませんでした。では、なぜサブプライムローン問題は長引いてしまったのでしょうか?



その理由として、サブプライムローンが債務担保証券と言う形で再証券化されたことが挙げられます。
債務担保証券とは、社債やローンなどから構成される資産を担保に発行される資産担保商品の一つです。

わかりにくいと思うので、2008年に話題になった「中国産毒入りギョーザ事件」を例にとって説明します。この事件では、中国産の冷凍ギョーザを食べた人が腹痛や吐き気などを訴えました。ギョーザを調べた結果、なんと毒物が混入されていたのです。「中国産毒入りギョーザ事件」が発覚したとき、問題となったギョーザはすぐに回収されました。


ところが、「これで一安心」と思った矢先、つぎつぎと他の冷凍食品にも毒物が発見されました。
一見中国と関係のなさそうなメーカーの商品、加えてギョーザと全く関係のない冷凍食品にも毒物が発見され、全て回収という事態になりました。


ここで、ギョーザ事件で言うところの「毒」がサブプライムローン、債務担保証券は「ギョーザと全く関係のない冷凍食品」だと思ってください。


先ほど説明した債務担保証券は、一見するとサブプライムローンと全く関係のない金融商品です。
ところが、これにもサブプライムローンが組み込まれていた、ということが判明しました。
つまり、どの金融商品にサブプライムローンが組み込まれているのか、ということが全て把握できていなかったのです。


これがサブプライムローン問題を長引かせてしまった一番の理由です。