カナダBOC

BOCはBankOfCanadaの略称で、カナダ中央銀行のことを意味します。現在の景況判断に基づき、政策金利の上げ下げを決定します。

カナダには20世紀までは中央銀行が存在せず、国内の各銀行が独自に紙幣を発行していました。しかし、20世紀初頭の世界大恐慌以降、中央銀行の必要性が叫ばれ続け、1935年に初の中央銀行BOCが発足しました。


BOCの頭取は総裁と呼ばれ、銀行の理事会で選ばれます。政策金利を始めとした金融政策は、政府から独立して行われ、最終的な決定は総裁が行います。もし金融政策が政府と中央銀行の間の協定に違反した場合、政府は中央銀行に対して政策変更の指示を出せるという特徴的な制度があります。しかし、この権利が行使されたことはいまだかつてありません。


カナダは日本と同じく、アメリカ経済への依存度が高いとされている国です。そのため、BOCの金融政策はさほど重要視されていません。


その一方で、ここ数年のカナダ経済は、アメリカをあきらかに上回っています。日本ではあまりニュースになりませんでしたが、2007年にカナダドルと米ドルが同じレートになっています。このことからも、カナダ経済の堅調ぶりがうかがえます。商品価格の高騰などもカナダ経済にとっては追い風になっています。


ところが、経済が堅調な中でも、BOCによる大きな金利変動はありませんでした。なかなか高金利にならないことが、BOCへの注目度を下げる原因になっていたのかもしれません。この傾向は今でも続いています。BOCの金利政策が重要視されるのは、まだまだ先のことになりそうです。