DMI

DMIは分類上、相場の買われすぎ・売られすぎを示すオシレータ系に属する代表的なテクニカル指標ですが、相場のトレンドを判断するトレンド系テクニカル指標としても使われます。

DMIは上昇トレンドの強さを表す+DI、下降トレンドの強さを表す-DI、トレンドの方向性をあらわすADXの3つから構成されます。相場の上昇トレンドが強ければ+DIの値が大きくなり、下降トレンドが強ければ-DIの値が大きくなります。また、+DIの値が大きいと買われすぎ、-DIの値が大きいと売られすぎを示します。+DIと-DIの大小からトレンドを判断できると同時に、買われすぎ・売られすぎも判断できる、非常に便利な指標です。


DMIを利用した投資手法として普及しているのが、「+DIが-DIを上抜いてきたら買いでエントリー」「-DIが+DIを下抜いてきたら売りでエントリー」という方法です。テクニカル分析の本には大抵このような解説があります。+DIと-DIが相場のトレンド、買われすぎ・売られすぎを表す指標であることを考慮すれば、この投資手法は信頼できるのではないかと思われます。


しかし、実際はそうでもありません。この投資手法が成功する確率はきわめて低いのです。実際にDMIを利用してエントリーした方はわかると思いますが、なかなか思うように動いてくれません。


相場のトレンド判断、買われすぎ・売られすぎ両方を表す指標でさえなかなか当たらないとなれば、テクニカル分析の信頼性を疑う他ありません。普及している投資手法でも簡単に信じないようにしましょう。