移動平均線乖離率の真実

移動平均線乖離率は、移動平均線と為替値の離れ具合をパーセントで表したテクニカル指標です。「移動平均線から離れすぎた乖離率は必ず修正される」という相場の真理を利用しています。

具体的な投資方法としては、5日移動平均線を使って「+10%になったら売り、-10%になったら買い」、25日移動平均線を使って「+30%になったら売り、-30%になったら買い」などという使い方があります。
「移動平均線から離れすぎた乖離率は必ず修正される」という相場の真理は絶対です。ただ、移動平均線から何%離れたからといって、必ず逆方向に動くとは限りません。「~%になったら売り、~%になったら買い」というセオリーどおりの売買を繰り返しているだけでは、利益を出すことは難しいでしょう。


移動平均線乖離率を使って利益を出すためには、その時その時の相場によってエントリーのルールを変更することが大事になってきます。


例えば、2006年はUSD/JPYが横ばいで、方向感のない展開でした。このような時移動平均線乖離率は全く役に立ちません。25日移動平均線を使って「+30%になったら売り、-30%になったら買い」などということをやっても、利益はほとんど出なかったでしょう。


2005年後半はUSD/JPYやEUR/JPYが強い上昇トレンドでした。このときは、25日移動平均線を使って「-15%になったら買い」という設定にしておけば、かなりの利益が出せました。


2007年中盤以降は全ての通貨に対して円高になっており、USD/JPY などのクロス円はほぼ全て下落トレンドにあります。25日移動平均線を使って「+20%になったら売り」という設定にしておけば、十分な利益を出せました。


このように、その時その時のトレンドを分析し、何%くらいになったら戻ってくるのか、というデータを常に分析することで、初めて利益を出すことができます。移動平均線乖離率をうまく利用するためには、「常なる相場の分析」が必須です。