GDP

GDPはその年に生み出された財務価値を計算した指標で、最も有名な経済指標の一つです。労働市場が健全かつ個人消費や投資などが活発なときに上昇するので、経済の健康状況を表わす指標といえます。

GDPには名目GDPと実質GDPがあります。名目GDPは経済活動のみを評価したもので、実質GDPは名目GDPに物価の変動を加味したものです。経済活動が活発でも、物価変動が安定していないと、全体的な状況はそれほど良くなりません。物価変動を加味した名目GDPの方が、より正確な経済状況を表わしています。国の経済成長率を表わす指標として使われるのは、もちろん実質GDPの方です。
GDPが高いほどその国の経済は活発で、為替や株式相場の上昇につながります。ただし、「GDPが高ければ高いほどいい」という考え方は間違っています。


1980年代後半の日本のGDPは6%付近を維持していましたが、膨張した株式相場や不動産相場はその後、一気に崩壊しました。成長著しい中国のGDPはここ数年、10%以上を記録していましたが、輸出依存の経済体制は、世界金融危機により蝕まれつつあります。


いくらGDPが高くても、偏りのある経済成長はどこかで必ず行き詰ります。日本のバブル崩壊を見ればそれは明らかでしょう。GDPの数値だけでなく、バランスのいい経済成長かどうかを常に観察する必要があります。「GDPが高いからその国の為替に投資する」という安易な考え方は絶対にやめましょう。