貿易収支

貿易収支は、貿易の輸出と輸入の差額を表わす経済指標です。単独で発表されるのではなく、国際収支という指標の一部として発表されます。

貿易では、自国の原料や製品を輸出すると海外からお金を受け取ることになり、逆に原料や製品を輸入すると海外に対してお金を支払うことになります。つまり、輸出が輸入を上回ると黒字、輸入が輸出を上回ると赤字ということです。ちなみに貿易の決済で使われるお金の80%以上は米ドルです。よって、海外から受け取るお金のほとんどは米ドルになります。


次は貿易収支が為替相場に与える影響についてです。


輸出が活発になって貿易黒字が大きくなると、その分受け取る米ドルの量が増えます。米ドルをそのまま持っていてもアメリカ以外では使えないので、アメリカ以外の国は自国の通貨に両替する必要があります。両替するためには、米ドルを売って自国の通貨を買うしかありません。この動きが活発になればなるほど、自国の通貨が高くなり、米ドルが安くなります。簡単な需要と供給の関係です。


貿易収支が極端に変動するということはあまりありませんが、ごくたまに大きな変動幅をつけることがあります。そのときの為替相場への影響は計り知れません。貿易黒字が大きくなればなるほどその国の通貨は買われやすくなり、貿易赤字が大きくなればなるほどその国の通貨は売られやすくなる、と覚えておきましょう。