卸売物価指数

卸売物価指数は、企業間取引における原材料や中間製品価格の動向です。日本銀行が作成し、毎月3回発表されています。アメリカで発表される生産者物価指数とよく似た指標ですが、算出される際に輸送費を含む・含まないなどの若干の違いがあります。卸売物価指数の算出には輸送費が含まれます。

卸売物価指数は経済がインフレに傾いているのか、それともデフレに傾いているのかを判断する指標として重宝されています。指数が上昇すればインフレ懸念で通貨安、下落すればデフレ懸念で通貨高と解釈するのが基本です。


2000年以降の卸売物価指数は下落傾向にあり、2003~2004年はデフレスパイラル懸念まで発生しました。しかし、この時は日米が連携してドル買い・円売り介入を行っていたため、基本通りのデフレ懸念・円高とはなりませんでした。


2008年のリーマンショック以降は再び卸売物価指数が急落下しており、日本経済は再度デフレスパイラル懸念に直面しています。今回は中央銀行による意図的介入もないため、基本通りのデフレ懸念・円高が進行しています。現状の円高進行を見極めるためにも、卸売物価指数のチェックは欠かせません。