金融危機の行きつく先、2010年最大のテーマは“ソブリンリスク”

2008年の金融危機勃発後、危機を回避するために世界各国が取った行動は「政府が借金をして財政出動する、中央銀行が流動性を供給する」という政策でした。

経済指標の回復状況だけ見ると一連の政策はうまくいったように見えますが、ギリシャ問題からわかるように、今度は金融機関ではなく国そのものが破たんの危機に直面しています。2010年は莫大な借金をした国が破たんの危機に直面する “ソブリンリスク”が最大のテーマになってきています。


現状ではユーロ加盟国のみが取り上げられていますが、莫大な財政赤字を抱えているアメリカ、イギリス、日本なども例外ではありません。アメリカは基軸通貨ドルを持っていますし、イギリスと日本は国債のほとんどを国内の金融機関が保有しています。これらの国々が破たんするというのは考えにくいことですが、国債市場に対して投機的な売りが浴びせられる可能性は否定できません。


一昔前のポンド危機やアジア通貨危機のように、投機マネーが国を倒してしまうような事態が起こらないとも限らないということです。今後財政赤字の大きい国の動向はしっかりと注視していく必要がありそうです。