新興国の破綻危機

金融危機で最もダメージを受けたのは新興国です。新興国の中には、海外からお金を融資してもらって(借金をして)、国内の景気を活性化させてきた国が多く存在します。ところが、金融危機によって余裕のなくなった海外の投資家達は、一斉に新興国から融資を引き上げ始めました。そうした動きが続いた結果、各新興国は破綻の危機にさらされる結果になっています。

特にアイスランドは、メディアでいち早く取り上げられました。アイスランドが破綻危機に至った過程を簡単に説明しますね。


アイスランドは、世界でもトップクラスの金利を誇っていました。(2007年地点で13%)この高金利を目当てに、海外の投資家達はアイスランド銀行に大量のお金を預けて増やそうとします。その預金残高はどんどん大きくなっていき、ついには国内GDPの数倍にまで膨れ上がります。(恐ろしい)


そんなときに今回の金融危機が発生しました。現金をなんとか手元に戻しておきたい海外の投資家達は、アイスランドの銀行から一斉に資金を回収し始めます。アイスランドの銀行はもちろん、利子をつけて返済し続けます。GDPよりも大きなお金を返済するとどうなるのか?もちろん、待っているのはデフォルト(債務超過)です。


このまま放っておいたらアイスランドは破綻ですが、今の世界にはIMF(国際通貨連合)という切り札があります。IMFは言ってみれば地球の中央銀行のようなもので、各国に対してお金を融資することができます。今後どうなるか分かりませんが、アイスランドはIMFからお金を融資してもらって、何とか破綻の危機をしのごうとするでしょう。


破綻の危機に直面した国の通貨はどうなるのでしょうか?その答えはもちろん暴落です。国家破綻は国際信用を失うことになるので当然のことです。試しにアイスランドの通貨であるアイスランドクローネの値動きをネットで調べてみてください。わずか半年の間に異常な暴落を記録しています。


アイスランド以外にもハンガリー、インドネシア、韓国、アルゼンチンなどの新興国が「破綻するのではないか?」と叫ばれ続け、各国の通貨は大暴落中です。今後も新興国の破綻危機は続いていくでしょう。