各国の政策金利は歴史的水準に、今後資金はどこに向かう?

金融危機による景気悪化で、各国の政策金利は歴史的低水準にまで引き下げられました。高金利で有名なオーストラリア、ニュージーランドは5%を下回り過去最低値を記録、アメリカも戦後最低値であった1%を大きく下回りました。「100年に一度の金融危機」という言葉はますます勢いを増してきています。

2000年以降は超低金利だった円やスイスフランが売られ、より高金利な通貨が買われるキャリートレードが活発でした。投資家達は金利差から生まれるスワップポイントで利益を出し、さらに株式や不動産などのよりハイリスクな金融商品に投資しました。アメリカやイギリスを始めとした、世界各国の株式と不動産が高騰した理由の一つと言っていいでしょう。


しかし、今後は世界中全ての通貨が低金利になる時代を迎えます。これまでのようなキャリートレードはもう成り立ちません。既に株式や不動産は大暴落しましたが、果たして今後、資金の流れはどうなるのでしょうか?


一番理想的なのは、株式や不動産に資金が戻ってくることです。ただ、景気回復の見通しがなかなか立たない以上、それは難しいでしょう。株式と不動産の低迷はまだまだ続くと見られています。


リスク回避の資産として定評のある金や銀はどうでしょうか?既に金バブルは崩壊したとも言われていますが、まだまだ高騰する可能性はあります。特に埋蔵量が尽きかけていると言われる銀は注目です。


最悪なケースとして考えられるのは、原油や小麦粉などの原材料に、再び資金が流れ込むことです。世界中が低金利政策、量的緩和という流れになれば、この可能性は否定できません。弱体化した景気の中で原材料の高騰となれば、景気はますます悪化するでしょう。


いずれの場合も、決めるのはマーケットです。私たちにできるのは、ただその動向を見守ることしかありません。