アメリカ政府の金融規制に注目!?

2010年1月にアメリカ政府は金融機関に対する規制を行うことを明確に発表しました。市場関係者の間では「ポルカールール」と呼ばれています。

実施される内容はまだ完全決定していないようですが、規制ルールの中に「銀行が自己勘定取引やヘッジファンドを所有するのを禁止する」というものがありました。普通に考えると、これはかなり危険です。


銀行の本来の役目は民間市場への貸し出しですし、それを重要視しなければならないというのは当たり前のことです。ただ、一方で貸し出しだけでは利益が出ないという現実もあります。銀行はそれを補うために金融商品取引をしたり、ヘッジファンドを作ったりするという面を忘れてはいけません。


自己勘定取引やヘッジファンド所有の禁止というのは少し行き過ぎた規制のように思います。本当にこれが実現してしまうと、為替市場から銀行の大きな資金が撤退することになり、流動性が減ってしまいます。流動性が減ったマーケットが乱高下しやすくなるのは自明の理です。


元々今回の不景気は金融機関の横暴が原因なのですから、ある程度取締りを強化するのは理解できます。株の下落幅規制、レバレッジ規制なども含め納得できる規制は多々ありますが、行き過ぎた規制は経済を悪化させてしまうということを忘れてはいけません。2010年はアメリカ政府の金融規制動向を常にチェックする必要がありそうです。