為替の起源

為替の起源は紀元前3000年頃に起こったとされる古代バビロニア、古代エジプト時代にまで遡ります。

当時は穀物を倉庫に預ける際に発行されていた「預り証」が有価証券として流通していました。今の為替に近いため、為替の原型であるという説もありますが、その後イタリア半島から勢力を拡大してきた古代ローマ帝国が地中海全域を支配し、自国の通貨を領土全域に流通させたため、預り証は完全に姿を消してしまいました。そのため、預り証は今の為替と直接つながるものではないとされています。


8世紀以降の中世イスラム帝国では「小口為替」というものが確認されています。これは現代でも行われている鋳造貨幣同士の両替に当たります。さらにその後、証券を仲介とする「証券為替」というものが生まれました。これらは今の為替に直接つながるものがあるため、為替の原型とされています。


13世紀になると両替に伴う貨幣運搬の危険性を避けるために、「公正証書」というものが登場します。これは貨幣を両替する際に仲介人として公証人を間に置いて支払う制度です。当時の教会や商品が税金徴収や交易市での決済のために導入したと言われています。15世紀になるとこの仕組みがさらに発展し、公正証書から今の為替手形の形式に変わっていきました。