スミソニアン体制

1971年8月15日、アメリカのニクソン政権は金とドルの固定レート交換停止を発表、これにより約30年間に渡って続いたブレトンウッズ体制は終結しました。

この金とドルの固定レート交換停止発表から4ヵ月後の12月、ワシントンのスミソニアン博物館で当時のIMF参加国G10(アメリカ、イギリス、イタリア、オランダ、カナダ、スウェーデン、ドイツ、フランス、ベルギー、日本)参加の元、金とドルの交換レート引き上げ、ドルと各国通貨の交換レート引き上げ、為替変動幅の引き上げなどが決定されます。いわゆるスミソニアン協定です。この協定以降の為替相場の体制は、スミソニアン体制と呼ばれています。


この協定ではまず「金1オンス=35ドル」が「金1オンス=38ドル」に変更されます。さらに、ドルと各国通貨の交換レート引き上げを決定し、為替変動幅も従来の1%から2.25%へと引き上げられました。特に日本円の交換レートの引き上げはG10の中で最大となり、それまでの「1ドル=360円」から「1ドル=308円」に引き上げられました。日本の交渉団もこの引き上げには驚いたようで、提示された際には反論したようですが、ほぼ一方的に決められる形となりました。


こうしてアメリカは思惑通り、ドル安を導くことに成功したのですが、大幅なドル安が決定されてもアメリカの財政赤字、貿易赤字が収縮することはありませんでした。その後、スミソニアン体制はわずか2年ほどで終わることになるのです。