商品先物と為替の動きに相関が出る理由

商品先物相場と為替相場の動きはしばしば強い相関関係を見せます。「金高=ドル安」「原油高=ドル安」などは代表的な相関関係です。ではなぜこのような相関関係が成り立つのでしょうか?

最も大きな理由は、世界中の資源の決済が米ドル建てで行われていることにあります。日本は水以外の資源が全くと言っていいほどないため、経済における資源の恩恵はほとんどありませんが、ロシア、アフリカ諸国、アラブ諸国などは莫大な資源を抱えており、経済成長に占める割合も多くなっています。


例えば、もし米ドルだけが安くなってしまうと、米ドルで決済している資源も全て価値が下がることになります。原油輸出を命綱にしているアラブ諸国などにとって、こうした状況は大問題です。そこで、米ドル安などによるダメージを受けてしまう資源大国は何らかの対策を打ちます。OPECの原油在庫調整などはその代表例です。


投資家はこうした情報を元にマネーを動かしていきます。資源の産出量が減らされるとなれば当然価格は上昇することになるでしょう。商品先物と為替の相関関係はこうして生まれるのです。