中国の為替制度

中国の通貨制度は先進国のような変動為替相場ではなく、固定為替相場になっています。多通貨バスケットいわゆる管理フロート制です。

この制度は米ドル、ユーロ、日本円など複数の通貨に対して自国通貨をリンクさせる制度です。通貨の変動幅は中央銀行が決定し、もし投機マネーが流れ込んで固定された変動幅をオーバーするような事態になると、中央銀行が介入してそれを阻止します。


香港のように米ドルに対してのみ自国通貨をリンクさせる制度に比べると、多通貨バスケットはリスクを分散することが出来ます。米ドルが下落してもユーロが上昇すればその分為替レートの目減りを防げるといった具合です。


中国が輸出大国、世界の工場として経済発展してきた背景として、固定為替の存在を無視することはできません。変動為替相場を導入している先進国では、為替相場次第で10%以上の利益が吹き飛ぶこともあります。為替レートによる経済発展の目減りを防げるというのは、予想以上に大きなことなのです。