ギリシャ問題は一服したものの信用不安は根強い

去る5月19日、ギリシャは懸念されていた国債償還を無事終えました。これによりユーロ相場は一時的な反発を見せています。

ただこれで一見落着とは到底いきそうもありません。ギリシャ国内では相変わらず緊縮財政に反発する声が根強く、政治的な実現性は未だに疑われています。さらにポルトガル、スペイン、アイルランドといった国々もギリシャと同じような財政状態にあり、赤信号が灯っています。「我が国は問題ない」という声明を発表し、緊縮財政の実施も表明しているものの、マーケットは全く信じていないようです。


ドイツなどユーロ圏各国はCDSの空売り禁止などでマーケットの安定化に努めていますが「金融は統一されているのに財政がバラバラ」というユーロの根本問題は未だに解決されていません。このままずるずるといってしまうようでは、ユーロの消滅も現実化してしまいそうです。


ユーロに関しては各国がバラバラに動くのではなく、EU政府がリーダーシップをとって統一的な政策を行っていくことが求められています。今年は統一通貨ユーロにとっての正念場が続きそうです。